面接の基本的な流れがわかると緊張がやわらぐ
就活や転職活動で面接日時が決まったら、早めに面接対策を始めましょう。何も練習しない状態で本番を迎えると、緊張して言いたいことを話せない可能性があります。
提出した書類をもとに、採用担当者はあなたに興味があって面接の場を設けています。受付や入退室の流れ、質問の受け答えの流れを知り、自信を持ってアピールしましょう。
この記事では、面接会場の受付での流れや面接室への入室・退室の流れ、質問に対する回答の流れを説明します。
面接会場の受付での流れ
面接会場に到着し、最初に訪問する場所が受付です。企業によっては受付がなく、初めから面接官が対応するケースもあります。
建物に入るときから気持ちを引き締めて、受付マナーを守って行動し、面接にのぞみましょう。
身だしなみをチェックしてから声をかける
身だしなみは第一印象に影響するため、受付で声をかける前に整えます。自宅で整えたとしても、移動中に髪型や服装は乱れる可能性があり、必ず確認します。
くし・ハンカチ・整髪料・ほこり取りブラシ・予備のストッキングなどを持参し、トイレなどで乱れた部分はないか確認しましょう。
面接時間の5~10分前が目安
受付を訪ねる時間の目安は、約束の時間の5~10分前です。10分前では早すぎると感じる場合は、5~8分前を目安にしましょう。
早すぎる到着は会社に迷惑をかける可能性があるため、近くのカフェやコンビニなどで時間を調整し、5~10分前に改めて受付へ向かいます。
スマホを見ず控室で待つ
受付をしたあと、直接面接室へ案内される場合もあれば、いったん控室で待つよう指示される場合もあります。控室で待つときは質問の回答要点のメモを見直す程度にし、スマホの操作は控えましょう。
練習した面接の流れを思い出しながら、リラックスして過ごします。
面接の入室の流れ
就活・転職活動の面接だけでなく、入室の仕方はビジネスでも活用できます。自然に振る舞えるまで練習し、社会人らしい振る舞いができることを示しましょう。
入室時のノックは3回
面接室へ入る前、ドアが閉まっているときは、3回ノックします。室内から「どうぞ」など返答を聞いたあと、「失礼いたします」と言ってドアを開きましょう。
応募者が複数いる、または面接官と一緒に入室する場合は、ノックせず「失礼いたします」と言って入ります。
ドアを閉めたあと面接官へお辞儀する
入室しドアの方を向いて閉めたあと、面接官の方へ向き直り、30度まで頭を下げます。一言添えたい場合は、お辞儀の前に「よろしくお願いいたします」と言ってもかまいません。
いすの横に立ってあいさつする
ドアの前からイスの横へ進み、立ったまま氏名を名乗って、最後に「よろしくお願いいたします」と告げます。面接会場が応接室などの場合、イスがいくつもあるかもしれません。
複数のイスが並んでるときは、出入口から最も近い下座を選んで隣に立ちましょう。
すすめられたあと着席する
あいさつを終えると、面接官から「お座りください」など声がかかります。指示を聞き「失礼いたします」と言って、イスに座りましょう。
カバンはイスの横、持っていた手の側に置きます。コートなど防寒具があるときは、入室前にたたんでおき、バッグの上へかけましょう。
床にコートがつかない大きさまでたたみます。ふだんはコートをイスの背もたれへかけている人も、面接時はかけずにカバンの上へ置きます。
面接中は背筋を伸ばしてあごを引く
イスに座っている間も、背中をまっすぐ伸ばしてあごを引き、真面目さや誠実さをアピールしましょう。背もたれから拳ひとつ分あけ、床からかかとの浮かない姿勢で座ります。
このとき胸が反るほど張ると偉そうな印象になるため、肩を前方へ丸めない程度にします。
面接の退室の流れ
質問への回答が終わっても気を抜かず、マナーを守って退室します。入室から退室までの流れを練習し、自然な立ち居振る舞いで本番を迎えましょう。
立ち上がってあいさつする
面接の終了を告げられたら、「ありがとうございました」と言ったあと荷物を持って立ち上がり、改めて「本日はありがとうございました」と言います。そしてお辞儀をしますが、このときの角度も最初のあいさつと同じ30度です。
ドアの前で退室のあいさつをする
ドアの前で面接官へ体の正面を向け、「失礼いたします」と言いお辞儀をしましょう。静かにドアを開け、静かに閉めます。
面接官からドアを開けたままにするよう指示があれば、従います。
建物から出るまで面接だと思って過ごす
面接室のドアを閉めたあと気持ちはゆるみがちですが、面接官はまだドアの向こうにいます。音を立てたりひとりごとを言ったりすると聞こえるため、控えましょう。
建物の外へ出るまでは、企業のスタッフと会う可能性があり、あなたのことを見ています。退出するまで見られている意識を持って、スマートに帰りましょう。
よくある質問の流れ
面接の質問はどのような流れで進むかを知ると、落ち着いて準備ができます。一般的な面接でよくある質問は、あらかじめ回答の要点をまとめておきましょう。
自己紹介
面接の冒頭で自己紹介を求められる場合があります。あなたの人柄を知り、コミュニケーションスキルがあるかなどを確認するためです。
身だしなみとあわせて第一印象を決まる質問なので、簡潔にまとめて話しましょう。あいさつをし、氏名・あれば前職での経験・応募理由などを簡単に伝えます。
詳しい内容はこのあとの質問で答えるため、シンプルにまとめましょう。
転職の場合は転職理由
転職の場合、聞かれる可能性が高い質問です。面接官は、自社へ転職すると改善できるか・同じ理由で退職しないか・相性はいいかなどを見るために尋ねます。
3点を押さえた回答をまとめ、応募先では長く働けそうだとアピールしましょう。
志望動機
同業他社の中から自社を選んだ理由を、面接官は知りたがります。応募先に関心が強く、スキルや経験を生かせると思って応募したことを答えましょう。
人材派遣の面接では会社そのものではなく、職種に対する志望動機を答えてもかまいません。
自己PR
面接官は応募者が自社へどのように貢献できるかを知るため、自己PRを求めます。仕事の場での強みやスキル、経歴をもとに具体的な貢献のイメージを伝えましょう。
客観的な事柄やデータを用いると、説得力が増します。応募した職種や業界に合った内容ほどアピールになるので、企業研究を十分行って自己PRをまとめましょう。
面接官への質問
面接の最後に「何か聞きたいことはありますか?」など逆に質問された場合、あなたの入社する意志の強さや相性を高めるために知りたいことはないかをチェックしています。興味の強さを示すため、必ず質問しましょう。
入社後すぐの業務や一緒に働くメンバーについて、企業の今後に関する話題がおすすめです。福利厚生の話ばかりになると、勤務条件のみ注目していると印象づけてしまうので、控えめにしましょう。
言いたいことが伝わる答えの流れ
面接のメインである質問は、答え方の流れに沿って回答し、アピールポイントを伝えましょう。あなたの言いたいことを的確に伝える話し方の流れを紹介します。
結論を最初に話す
最初に結論を端的に述べ、何について話すかをはっきりさせます。物語とは違って結論を最後に置かず、初めに伝えましょう。
答えの途中で掘り下げの質問があったとしても、結論を初めに伝えているため、内容の脱線を防げます。また論理的な話し方をする場合、結論を初めにあげるので、ビジネスの場にふさわしい話し方ができることを伝わります。
具体的なエピソードを簡潔に伝える
結論を裏付けるエピソードは、簡潔かつ客観的に話します。過去の経験にもとづくエピソードをあげ、その中でも強調したい部分で客観的な数値を用います。
特に前職での売り上げアップや営業成績1位だったなどは、具体的な数値があると説得力が増すので、積極的に伝えましょう。
入社後のイメージでまとめる
答えの最後は、あなたの入社後の姿をイメージできる内容でまとめます。長所や強み、スキルなどの生かし方をあげて、企業に合う人材だと改めてアピールします。
回答は1分~1分半程度にまとめる
面接時間は限られており、ひとつの質問に対して1分~1分30秒までで答えましょう。質問によっては30秒程度で回答できるケースもありますが、長すぎる答えは避けます。
長すぎる回答は強調したい部分が弱くなるため、簡潔にまとめた方が面接官に伝わります。
答えは相手の目を見てハキハキと言う
質問の回答は面接官をまっすぐ見て、ハキハキと答えましょう。相手に聞こえる声の大きさで、面接官の目から鼻あたりを見ると誠実な印象を与えられます。
表情は自然な笑顔で適度な身振り手振りを加えると、面接官の印象がよく、話を聞きやすい雰囲気になります。
面接の流れはプロに学んで練習しよう
面接全体の流れやどのような質問があるか気になるときは、プロへの相談がおすすめです。人材派遣会社へ登録して就職先や転職先を探すと、担当者のアドバイスを受けながら進めることができます。
就活や転職活動が初めて・面接の経験が少ない・面接が不安という方も、担当者に相談して面接の流れなどを練習すると、安心して当日を迎えられるでしょう。
グロップを利用した人々の声を集めて評判の真偽をチェックしました
これまでにグロップで就職・転職に成功した方々からは、「希望条件に合う職場に出会えた」「ブランクがあっても仕事が見つかった」など、喜びの声が届いています。その喜びの声を、一部紹介します。
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子育てが一段落したタイミングで、専業主婦から派遣社員になりました。平日は家事をそこそこにして、土日にまとめてするようになったので、大変だと思いましたが、思った以上に家族のサポートを得ることができたので、しっかりと働くことができています。最初は週3回だった派遣の仕事も、今では週5で働いています。グロップのサポートのお陰で、自分のペースで働けているのも、続いている要因だと思いました。
Y.Y(36歳/女)
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高校を卒業してから昨年の夏まで、職人として働いていました。しかし、仕事中にひざを強打してしまい、仕事を続けることができなくなってしまいました。その為、足の痛みが小さくなるまでという期間限定ですが、人材派遣サービスのグロップに登録し、テレアポの仕事をしています。リハビリとひざに負担のかけない働き方を両立できています。痛みも少なくなっていますので、来年くらいからは、再び職人として働くことができそうです。
まとめ
①面接の基本的な流れがわかると緊張がやわらぐ
②面接会場の受付での流れを学ぼう
③面接の入室の流れを知ろう
④面接の退室の流れを知ろう
⑤よく聞かれる質問を事前に学んでおこう
⑥言いたいことが伝わる答えの流れを学ぼう
著者紹介
プロフィール:佐々木 良和 派遣会社コンサルタント。延べ約1,000人の転職のアドバイスを行い、転職に関わってきた。モットーは「転職者の決断に悔いをさせない」。その豊富な経験を基に多くの人が悩む面接時の悩みに答えるコンテンツを発信中。 |