人材派遣の面接において自己PRのネタはどのようなものでも問題ありません
人材派遣の面接で自己PRのネタがないと不安に感じることが多いかもしれませんが、実はどのようなネタを話すのかによって面接官の自分への印象がすべて決まるのではないかと勘違いしていませんか?
基本的には、どのようなネタを話したとしても問題はありません。極端な話をすれば、家の前の道を時々掃除している、と言うだけでもよいのです。
ただ掃除をしているのではなく、掃除をしていくなかで通り過ぎる人と挨拶を交わし、掃除をすることによってどの様なことを得られたのか、掃除をすることによって自分がどの様なことを考えられたのかなど、その行動によって得られたことが何なのかを明確にすることこそ、自己PRの最大の目的なのです。
一生懸命にネタを探すよりも、これと決めたネタをどれだけ人材派遣の面接で自己PRのネタとして深掘りできるのかが重要です。
話の内容ばかりを追求してはいけません
自己PRというのは面接においてとても重要なポイントの一つとなりますが、だからといって話の内容を少しでもインパクトの強いものにしよう、少しでもプラスの要素が多く詰まった内容にしようとばかり考えていてはいけません。
インパクトがある面白い話をすれば面接に通過できるのかといえば、実はそうではないのです。たくさんの経験をしており、話の内容も十分にインパクトのあるものだったにもかかわらず、面接に通過できなかったという人も少なくありません。
そのような人というのは、実は話の内容は一切文句の付けようがないほどの仕上がり具合だったにもかかわらず、話の内容を分かりやすく伝えることができていない可能性が高いです。話はあちらこちらへと飛び回り、結局何の話をしていてどんなプラスの要素があったのか、何を得ることができたのかなどが明確に伝えられていないために、聞いている面接官を不快な気持ちにさせてしまいます。
自己PRで使ってはいけないキーワードがあります
自己PRは基本的にはどの様な内容の話でも、わかりやすく明確に内容を伝えることができていれば大きな問題はありません。しかしできるだけ使わない方がいいワードというものがあります。
たとえば笑顔がよいと言われる、などというのはあまりおすすめできません。人と会話をする時や接する時にはできるだけ笑顔を絶やさないように心がけているというのはやはり誰でも出来るからです。
もちろん笑顔がよいため過去に営業でナンバーワンになった、などという実績も付け加えているのであればまだしも、実績などもなくただ笑顔がよいというのはやはりインパクトの大きな自己PRにはなりません。むしろ絞りに絞った結果、笑顔しか残らなかったということは、よほどPRすることがない人なのだと思われてしまうかもしれません。
たとえどの様な内容でも基本的には問題のないという自己PRであっても、誰でもできること、ましてや笑顔といった努力をせずとも誰もが持っているものを自己PRとしてアピールするのをおすすめできません。
百戦錬磨の面接官を唸らせる自己PRはそうあるものではありません
面接を受ける人にとっては人生で2度あるかないかの面接かもしれません。しかし面接官にとっては何100分の1、何1000分の1人です。
つまり相手は百戦錬磨の面接官であるということを忘れてはなりません。一生懸命頭をひねって絞り出した自己PRも、面接官からすれば過去に何度も耳にしてきたような内容であるということも十分に考えられます。
そのような面接官を唸らせると言うのはやはり簡単なことではないのです。
ではどうすればよいのか、百戦錬磨の面接官を唸らせる自信がない、と言う人は話の内容で差をつけることは困難ですので、どれだけ上手に伝えることができるのか、どれだけ相手を引き込むことができるのか、ということに重点を置いてみてください。
身振り手振りを加えるのもよいですし、必ずしも椅子に座っている必要はありませんので、立ち上がって身体全体で自分の長所をアピールするのもよいでしょう。
今自分が何をすべきかを理解したうえで、最大限できる努力をその場で行うということこそ百戦錬磨の面接官を唸らせる最重要ポイントなのではないでしょうか。
(まとめ)人材派遣面接で自己PRのネタがないときには?
1.人材派遣の面接において自己PRのネタはどのようなものでも問題ありません
自己PRのネタがないからと不安に感じるのではなく、何でもよいので自己PRのネタにすることを決めたらそのネタを少しでも深くまで掘り下げていくことが重要になります。
2.話の内容ばかりを追求してはいけません
自己PRはインパクトの強いものにしようとばかり考えずに、その内容はできるだけスムーズに、なおかつわかりやすく相手に伝えるということがとても重要になるのです。
3.自己PRで使ってはいけないキーワードがあります
自己PRはどの様な内容でも良いのですが、誰でもできることはなるべく避けるようにしましょう。笑顔も確かにPRできるポイントとして挙げることもできますが、誰でもできることなのでインパクトがありません。
4.百戦錬磨の面接官を唸らせる自己PRはそうあるものではありません
面接官は数え切れないほどの面接を行ってきています。その面接官を唸らせるほどの自己PRというのはそうあるものではありませんので、その場で自分ができる最大限のアピールと努力を惜しまずに行ってください。
著者紹介
プロフィール:佐々木 良和 派遣会社コンサルタント。延べ約1,000人の転職のアドバイスを行い、転職に関わってきた。モットーは「転職者の決断に悔いをさせない」。その豊富な経験を基に多くの人が悩む面接時の悩みに答えるコンテンツを発信中。 |