人材派遣の面接をリモートで受けるときの対策は?

リモートで面接を受けるときは、安定した通信環境や静かな部屋を用意しましょう


リモート面接は面接会場までの交通費がかからない、面接会場の準備が不要など、応募者・企業ともにメリットがある方法です。人材派遣の面接がリモートの場合、安定した通信回線とデバイス・静かな部屋・白い壁など映りこみの少ない背景を用意しましょう。

服装は対面の場合と同様にスーツを上下着用して、身だしなみを整えます。面接中に通知音が鳴らないようオフにし、面接時間の5分ほど前に入室して面接官を待ちましょう。

面接中は相手の話を最後まで聞き、聞き取りにくいところを確認してから答えます。ゆっくりとはっきりした声で端的に話すと、リモート面接でも伝わりやすくなります。

もし当日インターネット回線が使えないなどトラブルがあった場合に備え、緊急の連絡先と連絡手段も準備しておいてください。

リモート面接はオンライン上で行う面接で、移動の手間が省けるなどメリットがあります

感染症対策などの目的で対面面接ではなく、オンライン上でリモート面接を行う場合があります。人材派遣の面談でもリモート面接になる可能性があるので、対面面接との違いを知りマナーを守って受けましょう。

【リモート面接とは?】
リモート面接はWeb面接、オンライン面接とも言い、インターネットを通じてビデオ通話にて行う面接です。パソコン・タブレット・スマートフォンなどの機器を用いて、ビデオ通話機能があるツールを使って行います。

【対面との違い】
・メリット
リモート面接は感染症対策の目的だけでなく、応募者は遠方から選考のために出向く手間が省けるので、企業が広いエリアから募集したいときにも活用されます。応募者のメリットは、面接へ出かけるための交通費がかからない・面接のスケジュール調整がしやすいなどがあり、企業側は面接のための場所を用意する必要がない・応募者の幅が広がるなどのメリットがあります。

・デメリット
リモート面接にはインターネット環境が不可欠なので、ネットワークの不具合やデバイスのトラブルなどがあると、面談ができないまたは中断するおそれがあります。画面越しのため、顔がぼやけて表情が読み取りづらい可能性もあります。

音声もネットワークなどの状況に左右されるので、言葉が聞き取りづらくコミュニケーションに支障をきたすかもしれません。また応募者はリモート面接を受けるための環境を整える必要があります。

遠方までの交通費に比べると安くすみますが、部屋の片付けや家族にも静かにしてもらうよう協力の依頼が必要なため、準備に時間がかかる人もいるでしょう。

【スマホでもOK】
パソコンやタブレットのほうが画面が大きく、スマホより見やすいと考える人はいるでしょう。しかしリモート面接はインターネットにつながるカメラとマイク機能付きのデバイスであれば何を使ってもよく、もちろんスマホでもかまいません。

スマホを使う場合は画面が揺れやすいので、固定の仕方を工夫して揺れないよう気を付けます。スマホを置く高さを調整して、カメラが顔を正面から映る高さを見つけましょう。

もしパソコンやタブレットも持っていれば、そちらを使ったほうが表情が大きく映りやすく面接官にもあなたの様子が伝わりやすくなります。

リモート面接に必要な準備を学び、失敗しない環境を整えましょう


人材派遣の面接をリモートで受ける場合、必要な準備があります。初めてウェブ上の面接を受けるときは余裕を持って準備し、確認を行って約束の日時に備えましょう。

【リモート面接に必要な準備】
・通信環境を整える
自宅のWi-Fiを使い、有線接続にすると比較的安定した通信環境になります。自宅以外の場所では騒がしく、FREE Wi-Fiを使うと回線が途切れたりタイムラグが生じて画面が固まったりする可能性があるため、安定した通信環境を用意しましょう。

・ツールの使い方の確認
企業側から指定のあったツールを、必要があればダウンロードして初期設定を行い、面接当日に慌てないようログインの練習をします。

・リモート面接の場所の用意
リモート面接は、自分の姿だけでなく室内の様子もカメラに映ります。雑然とした室内が映る・面接中に家族が横切るなどすると、あなたの印象を左右するかもしれません。

面接時間中に人の出入りがなく静かな部屋を選び、カメラに映りこむ部分は片付けてできるだけ物が映らない状態を用意します。おすすめの背景は白色の壁で、あなたの輪郭がはっきりと映り余計な情報が入らず、面接官が集中して聞きやすくなります。

カーテンを背景代わりにする方法もありますが、窓が開いており風が入ってひらひらと動くことがないようにしましょう。隙間から光が差し込んで、逆光にならないか確認します。

・背景の設定
どうしても生活感のある室内が映ってしまう場合は、バーチャル背景を設定してあなたの姿以外を映さない方法があります。バーチャル背景は面接に関係のないデザインや奇抜なデザインを避け、シンプルで面接官の集中をそがないものを選びましょう。

・カメラの目線の高さ調整
面接官の目を見て話すために、カメラに映るあなたの目線が正面からになるよう調整します。カメラの角度がずれると、相手を見上げたり見下ろしたりする状態になり、印象に影響する可能性があります。

事前にカメラのレンズの位置を確認し、正面から映る高さや角度を見つけておきましょう。

・服装は対面面接と同じ
人材派遣の面接がリモートの場合もスーツ着用し、身だしなみを整えて受けます。座ったままで面接を受けるため、映らない部分は何でもいいと思う人もいるかもしれません。

しかし身なりを整えたほうが面接に集中しやすくなるので、上下きちんとスーツを着ましょう。

リモート面接のマナーと、もしもトラブルが起きたときの対処法も知っておきましょう。

対面面接とは異なる、リモート面接ならではのマナーがあります。初めてのWeb面接の前には特にくり返し確認して、失礼のない受け答えをしましょう。

対面面接にはない、リモート面接で起きる可能性があるトラブルの対処法を知っておき、もしものときも慌てずに行動できるようにしてください。

【リモート面接のマナー】
・不要なアプリの通知オフ
アプリの通知音は面接官にも聞こえるため、面接に不要なアプリの通知はあらかじめオフにします。日頃からアプリの通知を切っている人は、改めて通知オンのままのアプリがないか確かめておくと安心です。

・5分前にログイン
リモート面接に備えて、企業側から面接用のIDやパスワードなどが知らされるので、少し早めにログインして通信環境やカメラ角度を調整しましょう。面接官がログインした段階で、面接が始まります。

中には面接官が先にログインし、あなたの入室で面接がスタートするケースもあります。すでに企業側がログインしているとわかった場合、対面面接と同様に気持ちを整えてから入室してください。

・ゆっくりはっきりと話す
リモート面接は対面よりも音声が聞こえにくくなりやすく、正しく言葉を伝えるためにゆっくりはっきりした言葉で話します。内容はまとめて端的にし、ややオーバーリアクションにするとあなたの感情が伝わりやすいです。

相手の話を最後まで聞き、聞こえなかった部分があれば、聞き直してから質問に答えましょう。

・面接終了時は必ず接続を切る
リモート面接終了時は、会社側が接続を切ったあとであなたも切ります。先に退室をうながされた場合は、「失礼します」と言って接続を切りましょう。

完全に接続が切れるまで、面接官の前にいると思って気を抜かず行動してください。

【トラブル対処法】
・事前に緊急時の連絡先と連絡手段を確保
面接当日に突然インターネットが使えない・パソコンやスマホが壊れて面接を受けられない・面接中に回線が落ちて継続できなくなったなど、緊急時に企業へ連絡する手段を用意します。連絡なしで面接に来ない、途中で途切れたままにすると悪い印象を与え、採用に影響しやすいので、必ず事前に連絡方法を確認してください。

・アプリの通知音が鳴ってしまった
すぐに「申し訳ございません」と謝罪し、通知を切る、マナーモードにするなどの対応をします。

・緊張で何も話せない
リモート面接も対面面接と同様に、回答を準備し練習して当日を迎えてください。初めてのリモート面接に緊張して頭が真っ白になりそうなときは、付箋に答えのポイントを書き、カメラの少し上の高さに貼る方法があります。

ただしふせんの文字を見ながら話すと、面接官の顔から視線が外れやすく何かを見て読んでいることが相手に伝わります。メモはもしものときだけ見て、基本的に面接官のほうを見て話しましょう。

(まとめ)人材派遣の面接をリモートで受けるときの対策は?

1.リモートで面接を受けるときは、安定した通信環境や静かな部屋を用意しましょう
リモート面接には安定した通信環境とデバイス、静かな環境を用意します。服装は対面面接と同じく上下スーツを着用して身だしなみを整え、はっきりした声で端的に答えましょう。

トラブルがあったときの緊急連絡先も把握しておきます。

2.リモート面接はオンライン上で行う面接で、移動の手間が省けるなどメリットがあります
リモート面接はインターネット上でカメラやマイク機能のあるデバイスを通じて、ビデオ通話ツールを使って行います。応募者が交通費をかけて面接に出かけずにすむメリットはありますが、インターネット環境が悪いと面接の中断や中止になるおそれがあります。

3.リモート面接に必要な準備を学び、失敗しない環境を整えましょう
リモート面接には、安定した通信環境や静かで映りこみの少ない場所が必要です。バーチャル背景を使うときは、シンプルなものを選ぶようにしてください。

必要なツールを用意し事前にログインして使い方を確認し、同時にカメラの目線が真正面にくるよう調整しましょう。

4.リモート面接のマナーと、もしもトラブルが起きたときの対処法も知っておきましょう。
リモート面接の前に通知オフにし、少し早めにログインします。声が聞こえるようゆっくりはっきりと話し、面接終了時は企業側が退室したあとで接続を切ります。

もし当日面接が受けられないなど、トラブルが起きた場合の連絡先も知っておきましょう。

著者紹介

著者情報プロフィール:佐々木 良和
派遣会社コンサルタント。延べ約1,000人の転職のアドバイスを行い、転職に関わってきた。モットーは「転職者の決断に悔いをさせない」。その豊富な経験を基に多くの人が悩む面接時の悩みに答えるコンテンツを発信中。

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