人材派遣の面接で逆質問は何個用意しておくべき?

面接時の逆質問は3個を目安に用意しましょう


人材派遣の面接での逆質問は何個用意しておくといいかというと、3個程度を目安とするのが適切だとされています。逆質問は何個でも良いとは限らず、あまりに多いと時間が足りなくなる可能性があります。

逆にあまりに少ないと、面接官から「この人は人材派遣の仕事に対して興味や意欲がないのだろう」と思われるかもしれません。面接の状況によっても適切な逆質問の個数は少し異なりますが、一次面接・二次面接であれば2~3個程度、最終面接では3~5個程度用意しておくと間違いないでしょう。

また、用意した逆質問を必ず全てしなければいけないわけでもありません。何個か少し多めに用意しておくと、心に余裕ができるでしょう。

面接の状況に応じて適切に質問するようにしてください。

面接官は「何か質問はありますか?」と質問してきます

人材派遣会社で面接を受ける際、面接官が「何か質問はありますか?」と尋ねてくるのが、いわゆる逆質問のシチュエーションです。逆質問は、面接官が応募者の興味やモチベーションを確認するために行うものですが、応募者にとっても重要なチャンスともなります。

なぜなら、逆質問を通じて派遣先の企業や仕事内容について詳しく知ることができますし、それを知ろうとする意欲を面接官に印象付けることができるからです。

逆質問の内容は、3~5個くらい用意しておきましょう。質問がたくさん浮かぶこともあるかもしれませんが、何個でもいいわけではありません。

多すぎると面接官のスケジュールに影響を与えて迷惑をかけることになりますし、少なすぎると興味がないように思われることもあります。

逆質問の内容は、応募者の目的や関心によって変わります。基本的には以下の3つのポイントを押さえておくと良いでしょう。

まず、のちのち自分が派遣されることになる企業の業種や規模、社風や風土、評判や将来性などを質問するのがおすすめです。そうすれば、将来的に自分が働くことになる職場の環境やキャリアパスをイメージしやすくなります。

また、派遣先企業のニーズや期待値を把握することで、自分の強みや適性を適切にアピールすることにつながります。

次に、派遣先の仕事の内容や担当範囲、業務フローやプロセス、必要なスキルや経験、評価方法や報酬体系などを質問しましょう。自分がどのような仕事をするのか、どのような成果を出すべきか、どのように報われるのかを明確にすることができます。

また、派遣期間や更新の可能性、就業時間や休日休暇、交通費や福利厚生などを聴いておくことも大切です。それらをきちんと把握することで、自分のライフスタイルや希望に合った条件かどうかを改めて確認することができます。

このように、逆質問は人材派遣会社で面接を受ける際に重要な役割を果たします。逆質問をすることで面接官に自分の興味やモチベーションを示すだけでなく、自分にとって最適な派遣先企業や仕事内容なのかを改めて確認することになります。

逆質問の内容は面接前に何個か少し多めに準備しておくことが望ましいですが、面接中に気になった点や疑問に思った点も積極的に尋ねるようにしましょう。話の流れにそって上手に逆質問を出すことができれば、そこで人材派遣会社の面接官との対話が成立します。

面接官とスムーズなコミュニケーションができ、人柄について期待を抱かせることができれば、その面接は大成功だと言えます。逆質問は「ただの質問」ではなく、面接官との会話の内容に応じて適切に出していくことが大切です。

逆質問は自己PRをするチャンスです


人材派遣会社の面接を受ける際、面接官から「何か質問はありますか?」と逆質問を促されるのは自己PRのチャンスでもあります。この機会を逃さずに逆質問を利用して自分の強みや適性を面接官に対してアピールすることができれば、採用の可能性が高まるかもしれません。

では、逆質問によってどのように自己PRを行えば良いのでしょうか。逆質問をする際は、まず面接官のニーズや期待に応えることが大切です。

むやみに何個も質問を浴びせるのではなく、適切な質問内容を用意しておきましょう。人材派遣会社は派遣先企業に合った人材を提供することが仕事なので、面接官はあなたがどんなスキルや経験を持っているか、どんなタイプの人か、どんな業界や企業に興味があるかなどを知りたがっています。

そのため、逆質問をする時には、人材派遣会社が求める人材像や業務内容に自分が関心を持っていること、そしてそこで働くことに意欲を持っている姿勢を示すことが重要です。

次に、逆質問をする際には、自分のスキルや経験をアピールすることが必要です。人材派遣会社は多くの応募者の中から最適な人材を選ぶことが仕事なので、面接官はあなたが他の応募者と何が違うか、どんな強みや特徴があるかを知りたいと思っています。

そこで逆質問をする時には、自分の強みや特徴を伝えるとともに、それらがどのように役立つかを、逆質問を利用して具体的に示しましょう。

最後に、逆質問をする際には、面接官とのコミュニケーションを深めることが必要です。人材派遣会社は、派遣先企業との関係や契約形態などによって働き方や条件が異なるので、面接官はあなたがどんな働き方や条件を希望しているか、どんな環境で働きたいかを情報として得ておきたいと考えています。

そこで逆質問をする時には、自分の希望や期待を伝えるとともに、人材派遣会社のサービスやメリットに関心があること、そのサービス内容やメリットを自分の能力を使って活かしていきたいことなどを示してください。以上のように、逆質問をする際には、自分の強みや希望を伝えつつ面接官のニーズや期待に応えることが重要です。

ただし、ここまでも何度か述べましたが、逆質問は何個でも良いわけではありません。何個もの質問項目をストックしておくのはいいのですが、面接の時間内にそれらを全て話せるとは限らないからです。

面接の状況や流れに合わせて、3~5個程度に留めておきましょう。

また、逆質問の内容のストックが少なすぎると、質問する前に面接官からその答えが示されてしまうことも考えられます。言われたにも関わらず逆質問で尋ねてしまうと、「それはさっき話しました」という事態になりかねません。

そうすると印象が悪くなるおそれもあるので、やはり予備の質問は用意しておくことをおすすめします。

逆質問にもマナーがあります

人材派遣会社の面接で、面接官から「何か質問はありますか?」と逆質問を促された場合、どのように答えるのがマナーなのでしょうか。逆質問は、面接官の印象を左右する重要なポイントです。

適切な逆質問をすることで自分の興味や意欲をアピールできるだけでなく、人材派遣会社や派遣先の企業についても詳しく知ることができます。一方、不適切な逆質問をすると、面接官に不快感や不信感を与えてしまう可能性もあります。

それでは、どのような逆質問が適切で、どのような逆質問が不適切なのでしょうか。

まず、逆質問は自分の疑問や不安を解消するためだけでなく面接官とコミュニケーションを取る場でもあるので、ある程度は空気を読みながら質問をしていく必要があります。そのため、あまり何個も質問すると、後で面接の順番待ちをしている人の迷惑になることも考えられます。

反対に、あまり質問項目が少ないと、人材派遣会社に対して興味がないのだろうと思われてしまうかもしれません。あらかじめ何個か逆質問をストックしておいて、話の流れの中で適切な内容の質問を行うのがマナーと心得ましょう。

では、逆質問で望ましいのは、人材派遣会社や派遣先の企業に関する事柄を中心に尋ねることです。例えば、「人材派遣会社の特徴や強みは何ですか?」「派遣先の企業の業務内容や雰囲気はどのようなものですか?」などの内容が考えられます。

このような内容の逆質問を何個か行うことで、自分が真剣な気持ちを持っていることを示せます。また、面接官から具体的な回答を得ることで、将来的に自分が働く姿について、明確なイメージを持つことができるでしょう。

一方で、逆質問でマナー違反と見なされるおそれがあるのは、「給与や待遇」「休日や勤務時間」「採用決定までの期間」などに関する質問をする場合です。もちろんこれらはきちんと確認しておくべきことですが、自分の給与や待遇のことばかりを尋ねると、それしか関心がないと思われるかもしれません。

給与や待遇面の質問をする場合は、先に何個か逆質問をした上で、最後に付け加えるようにそっと確認する程度にしておきましょう。

また、人材派遣会社や派遣先の企業について失礼な質問をするのも不可です。例えば「派遣先の企業はブラック企業として有名ですが」とか「御社は最近、経営状況がとても危ないとインターネットの掲示板で見かけたのですが」といった質問があたります。

自分では意表をついて突っ込んだ質問をしているようでも、奇をてらった独りよがりとしか感じられないこともあります。逆質問はあらかじめ何個か用意しておき、その中から適切なものだけを選ぶようにしましょう。

(まとめ)人材派遣の面接で逆質問は何個用意しておくべき?

1.面接時の逆質問は3個を目安に用意しましょう
人材派遣の面接で用意しておく逆質問の個数は3個が目安で、多すぎても少なすぎても逆効果です。少し多めに質問を用意しておいて、状況に応じて適切な内容の質問をしましょう。

2.面接官は「何か質問はありますか?」と質問してきます
面接官から質問を促されるのが逆質問です。派遣先の業種や仕事の内容、派遣期間や福利厚生の内容をこちらから質問するといいでしょう。

面接官に自分の興味や意欲を示し、上手にコミュニケーションを取ってください。

3.逆質問は自己PRをするチャンスです
面接での逆質問は自己PRのチャンス。面接官に対して、自分の強みや希望、就業意欲などを示しましょう。質問の内容はあらかじめ何個かストックを用意しておき、状況に応じて使ってください。

4.逆質問にもマナーがあります
人材派遣会社の面接での逆質問は、まず派遣先の業務内容に関することを聞くのがマナーです。時間をみながら、給与や待遇については最後に質問してください。

面接官が不快に感じる内容の質問は厳禁です。

著者紹介

著者情報プロフィール:佐々木 良和
派遣会社コンサルタント。延べ約1,000人の転職のアドバイスを行い、転職に関わってきた。モットーは「転職者の決断に悔いをさせない」。その豊富な経験を基に多くの人が悩む面接時の悩みに答えるコンテンツを発信中。

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