ブランクだけで転職活動に不利にはならない
仕事をしていないキャリアの空白期間を、ブランクまたは空白期間と呼びます。ブランクがあると、面接で理由などを尋ねられる可能性は高いものの、ブランクがあるだけで不採用になることはありません。
面接官がブランクについて知りたいことを理解して、的確に答えましょう。あわせて、ブランクの理由の答え方や何もしなかった場合の答え方のポイントもチェックして、面接に備えましょう。
3年以上のブランクは不利になることもある
特に問題にされないブランクは、3か月~半年程度です。転職活動にかかる一般的な期間のため、理由を尋ねられない場合もあります。
ブランクがあるだけで不利にはならないものの、3年以上のブランクは、面接官が不安に思う可能性が高いです。転職活動に不安がある、または続けてもなかなか成果が出ないときは、プロに相談することもおすすめです。
ブランクが長いときは早めに転職活動を始める
目的達成のために長期間の休職が必要な場合を除き、ブランクが長くなってきたときは早めに転職活動を始めましょう。目的がないままブランクが延びると、働く意識があるかなどを企業側に心配されるためです。
転職の面接でブランクがある理由を尋ねる目的
ブランクありの転職は、面接で理由を詳しく聞かれる可能性が高いです。面接官が質問する意図を知り、的確に答えましょう。
目的や理由があるか
前職を退職しブランクの生じた理由が、目的があったためかを確認します。目的の内容によって、長期のブランクであっても問題がなく、応募先で生かせるスキルや資格の取得のためであれば、好印象を期待できます。
計画性のある長いブランクは、将来の成長を視野に入れた行動を取れる人物と印象づけられるでしょう。
長期間不採用が続いていないか
前職を退職し、転職活動を続けるうちにブランクができたのではないかを確認します。何社も受けたにも関わらず、スキル不足やビジネスシーンでのマナーなどが欠けており、転職できなかったのではないかと、面接官は思うためです。
自社で採用した場合、スキルや経歴を生かせるかチェックします。
問題なく働ける環境にあるか
ブランクの原因が解消され、問題なく働ける環境や状態にあるかを確認されます。ブランクの原因が理由で、たびたび欠勤する必要があると、正社員での採用は難しい可能性があるためです。
家族の介護や看病、自身のケガなどが理由でブランクが生じたことは問題にならず、その状態が解消されたことが重要です。
ビジネスの場での感覚は薄れていないか
ブランクがあると、ビジネスの場にいない間、仕事への意欲や感覚が薄れる場合があるため、即戦力として働けるかをチェックします。働く熱意があれば、多少仕事の感覚が薄れていたとしても、スピーディーに取り戻す努力をすると期待できるからです。
ビジネスの場にふさわしい意思決定ができるかも、この質問で確かめています。
転職活動で不利にならないブランク理由の答え方
ブランクがあるだけで、転職に不利になるとは限りません。では、不利にならない理由はどのようなものがあるのでしょう。
答え方をチェックして、面接の回答を準備してください。
ケガや病気で療養していた
ケガや病気は本人の努力不足だけが原因とは限らないため、ブランクの理由に挙げても問題はありません。ケガや原因が理由の場合は、現在は問題なく働ける状態にあると伝える必要があります。
治療が継続している場合は、どの程度の頻度で通院するかなどの相談もしましょう。
家族の看病や介護をしていた
家族の看病や介護が理由のブランクは、マイナスの印象を与える可能性が低いです。ケガや病気の場合と同じく、家族はどのような状況にあり、問題なく働ける状態にあるかを伝えましょう。
また子育てによるブランクも同様で、子供を預ける保育園が決まった、成長して手がかからなくなったなど、問題なく働ける状況を説明します。
資格取得のための勉強にあてた
資格取得やスキルの向上のためにブランクが生じた場合は、取得した資格やスクールへ通った事実を紹介しましょう。仕事に必要な学びを積極的に行う、行動力もあることをアピールできます。
あわせて、なぜ資格取得やスキルアップをしようと考えたかの根拠も話すと説得力がアップします。入社後どのように生かすか、将来的なキャリアビジョンまで具体的に話しましょう。
キャリアチェンジのための留学中だった
現在のキャリアに疑問があり、学び直すために留学をしていたことは、不利にならないブランクの理由です。例えば、世界に通用するデザインの勉強のためフランス留学をした、アメリカで本格的にWEBマーケティングを学んでいたなどです。
留学で得た成果を形にして提示すると、説得力が増します。応募先の業界や職種に適した内容をアピールしましょう。
ブランク期間に何もしなかったときの答え方
目的があって長期間転職できなかったわけではなく、何もできなかった場合は以下の答え方のポイントを参考にしましょう。
嘘やごまかしをしない
前職の退職後、何をしていたかを振り返りましょう。自宅で休んでいた場合、通院や入院するほどではなくても、休養が必要だった可能性があります。
転職先を探すかたわら、学びが足りないと感じてスキルアップのため本を読んだり情報収集をしたり、何か行動を取ったはずです。小さなことでも思い出し、全く何もしなかったわけではないと、とらえましょう。
自分をよく見せるため嘘やごまかしをしても、面接官に見抜かれてしまうので、素直に話します。過ごし方がよくなかったと思えば、反省して今後どうするかを伝えると、マイナスの印象を防げます。
応募先にこだわっていた
数か月で転職先を見つける予定であっても、不採用が続いた場合は、どうしても挑戦したい仕事があり、応募先にこだわっていたことを伝えましょう。応募先を尋ねられる場合があるため、一貫性のある業界や職種を話せるよう、準備します。
あわせて、やりたい仕事へ就くために取り組んだ勉強の内容なども話せると説得力がアップします。
アルバイトやパートをしていた
ブランク期間の理由は、正社員採用の場合に尋ねられるケースが多いです。そのため、前職の退職後、アルバイトやパートとして働いていた期間を、ブランクとみなされる場合があります。
「自分の目標を見つけるため、多くの職場で働きスキルを磨きたかった」「さまざまな業界で働く中、○○職に面白さを感じ、応募するに至った」など、経験を生かして応募先へ貢献したい気持ちを伝えましょう。
ブランクに関する質問の回答例
ブランク期間について面接官から聞かれたときの、適切な回答例を紹介します。例文を参考に、自分なりの答えの要点をまとめて、面接当日を迎えましょう。
家族の介護・看病のためのブランク
家族の介護のため、1年間のブランクがあります。介護がメインの生活をする中で、マーケティング業界の情報収集を続けるため、業界誌の購読とWEBセミナーへの参加を続けました。
家族の病状が安定し、他の家族の協力が得られるようになり、平日の勤務が可能になったため、応募いたしました。5年間のマーケティングの経験とこのたび学んだ内容を生かし、御社へ貢献したいと考えております。
ケガや病気の療養によるブランク
前職を退職後、病気療養を1年しておりました。療養しながら、ビジネス感覚の維持とスキルアップのために、○○の資格の勉強をし、取得いたしました。
現在病気は改善し、問題なく働ける状況になったため、応募いたしました。3か月に1度定期健診で通院する必要がありますが、他は問題なく勤務できます。
資格取得や留学のブランク
前職で経営部門を経験し、より専門的に財務を学びたくなり公認会計士を目指すため退職しました。2年間勉強したものの、合格には至りませんでしたが、簿記検定1級を取得しました。
再チャレンジするか悩みましたが、実務でのキャリアを積みたいと考え転職活動を始めました。資格取得で学んだ知識を生かし、御社へ貢献したいと考えております。
会社廃業によるブランク
前職の会社が廃業のため離職し、その後働く方向性をじっくりと考える時間を3か月取っておりました。キャリアプランの見直しと企業研究を行い、本格的に転職活動を行っております。
前職の人事部で得た人材教育経験とスキルを生かし、御社へ貢献できればと思っております。
ブランク期間に何もしなかった
ブランク期間中に特別な活動はしておりません。前職在職中から読みたかった本を読んだり、趣味へ没頭する時間と取ったりしていました。
その時間によって自分と向き合うことができ、リフレッシュにもなりました。おかげで新たな気づきを得られ、仕事に対するモチベーションが以前にも増して高まりました。
ブランクの理由についてきちんと説明できるようにしておこう
ブランクがあることだけを理由に、不採用になる可能性は低いでしょう。ブランク期間が生じた理由と現在の状況を面接官へ伝え、問題なく働けることをアピールします。
面接官は、長く働ける状態にあるかを知りたいため、原因は解消されたことを伝えます。もしブランク期間に何もしなかったとしても、嘘やごまかすことは避けてください。
評判で選ばれる人材派遣サービス「グロップ」とは?その理由を徹底解説!
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まとめ
①ブランクだけで転職活動に不利にはならないと知ろう
②転職の面接でブランクがある理由を尋ねる目的を確かめよう
③転職活動で不利にならないブランク理由の答え方を知ろう
④ブランク期間に何もしなかったときの答え方をチェックしよう
⑤ブランクに関する質問の回答例を見ておこう
著者紹介
![]() | プロフィール:佐々木 良和 派遣会社コンサルタント。延べ約1,000人の転職のアドバイスを行い、転職に関わってきた。モットーは「転職者の決断に悔いをさせない」。その豊富な経験を基に多くの人が悩む面接時の悩みに答えるコンテンツを発信中。 |